さて、引き続き私たちのイタリア結婚式について。
私たちの両親とルッチョママ、そして兄弟たちは会ったことはあるけれど、ほかの家族は初対面なので、前日にリハーサルランチをしました。(私たちがセッティングしたわけではなく、行ったらそういうことになっていました。)
イタリアでの式については、日本にいたこともあって私たちはノータッチ!完璧に義姉がプランをしてくれたので、言われたスケジュール通りに動く日々でした(笑)。
みんなで大集合したのは、ルッチョの実家の近所にあるレストラン。何度も目の前を通っていたけれど、レストランだったなんて初めて知りました。
内装は「ザ・南イタリア」な岩作りで、私の家族はテンションマックスです。総勢20人、大所帯でのランチでしたが、みんな私たちのために集まってくれて、美味しいワインにご飯もたくさん堪能できて、ありがたいばかり。今まで見たこともないサイズのフレッシュモッツァレラも出てきました!
この地方で食べる水牛のモッツァレラは「buffala(ブーファラ)」と呼ばれるのですが、フレッシュすぎて賞味期限が1-2日と言われます。(実際は美味しすぎて買ってきたらすぐに食べ切ってしまいます 笑。)そのブーファラがこんな特大サイズで!義姉の手と比べても、すごい大きさです。
最近では日本でも空輸してきたブーファラがレストランで出てくることも増えてきたので、是非機会があったら試してみてください。生クリームと混ぜたブッラータ(burrata)もクリーミーでお勧めです!
話は逸れましたが、ワイワイガヤガヤとリハーサルランチをした後、ルッチョと私は式を行う教会へ向かいました。キリスト教式だったのですが、式をしてくれる神父様と面会するだけかと思ったら、ビックリな展開になったんです。
キリスト教式をする場合、事前に教会で講座を受ける必要があるんですね。私たちの場合、日本にいたので日本の教会で(英語で)講座受講。そして修了した旨を書いた証明書を発行してもらい、それをイタリアの教会へ提出しました。ここまで完了するのにも一悶着あったので、もう何もないかと思っていたんです。
教会へ着いて、神父様にご挨拶して、「じゃぁまた明日よろしくお願いします〜」と部屋を出ようとしたら、「じゃぁこれから一人ずつで面接ね」と。
「面接?」
よくわからぬまま、部屋に残されて神父様と二人きりに。ルッチョが「彼女はイタリア語がわからないんだ」と訴えましたが、絶対1人ずつでないとダメみたいです。何やら用紙を持って構える神父様。ここから怒涛の質問の嵐が始まりました。
私のイタリア語レベルは、なんとか会話についていけるかな〜くらい。しかし、神父様はゴッテゴテの方言しか喋りません。ルッチョの地元の方言は、母音が全部抜けてしまうので、今でも周りが方言で話していると何がなんだかわかりません。そんな状態で、結婚するにあたって「強制されていないか」など、結構重要な質問を方言で、しかもルッチョに通訳してもらえずに聞かれ続けたので、途中から頭痛がしました。困った神父様もジェスチャー混ぜ混ぜで必死!
今思い起こせば、なかなか無い経験だし、神父様のジェスチャーも面白かったので、いい思い出なのですが、面接を受けている間は生きている心地がしませんでした。でも、どういうわけかうまく行ったようで、見事合格!無事、結婚できる運びになりました。(翌日に結婚式を控えてるので失格になるわけがないと面接が終わってから気づきました 笑)
いやぁ、結婚式前日、濃かったです!現地にもともといれば、もう少し余裕があったのでしょうけど、海外挙式は勢いと体力勝負な気がします。