イタリア結婚式旅行記1

イタリア結婚式旅行

2018年のゴールデンウィークに、私の家族揃ってイタリアへ行った結婚式。

私の母の妹である叔母も一緒に来たのですが、のんびりしているうちに、私たちと同じフライトは売り切れに。

そこで、私たちより1前に出発するものの、目的地のナポリでは到着が数時間差しかないチケットを予約しました。

海外には数えるほどしか行ったことがないし、一人でなんてもってのほか。ましてや、英語もthank youくらいしか言えない叔母です。

母も私も、「ナポリで会うまで生きた心地がしなーい!」なんて言っていたのですが、それが本当になってしまいました。

叔母の出発当日。母が叔母へ連絡。

「ちゃんと着いたら到着ロビーにいてね。」

「はいはーい。」

「ちゃんとパスポートあるよね?大丈夫?いま何してるの?」

「あるよー大丈夫。今は荷物詰めようとしてたところ。」

…….

「あんた今日フライトじゃないの?!」

「へ?!」

ということで、もう空港にいるだろうと思って連絡したところ、叔母は家でのんびり荷物を詰めようとしてるなんていう、とんでもない事態!

母は急いで叔母の元へ車をとばし、叔母はベッドの上にあったものを、そのままショベルカーのようにスーツケースに入れて、母の車に飛び乗って空港へ。

この間、1時間もありません。

そのままチェックインして、荷物検査へ消えていったらしい叔母。

母は、姿が見えなくなっていく叔母に、不安が募るのみ。

私は、この旅で唯一3言語(日本語、英語、イタリア語)操れる人間として、責任感をものすごく感じていたんですね。そんなときに、この叔母の失態があったので、失神するかと思いました()

とりあえず国際ケータイ渡してあるし、ポケトーク(通訳してくれる機械)も持ってるんだから、連絡はつくだろう、と気を落ち着かせようとしていました….が!

私たちも出発し、乗り換えのロンドンに着いて叔母に連絡しても、全く応答無し

加えて、私たちの乗り継ぎ便には3時間ほどの遅れが。遅れることを伝えなきゃと連絡しましたが、音沙汰無し。この旅には十分すぎるだろうと思ってチャージしておいたプリペイド携帯も、チャージ金額が底をつきます。

実は、言語担当として責任感を感じていただけでなく、ウェディングドレスの運搬で、ここまででかなりストレスが溜まっていた私。海外へウェディングドレスを持っていくときって、手荷物で運ばなければならないんですね。これはどこのドレスショップでも同じだと思うのですが、紛失が万が一でも起こらないように、預け入れしないように言われるんです。そのため、細心の注意を払って、しかも家族の通訳もして、その上に遅延と叔母の消息不明という事態。楽しい旅のはずが、涙が出そうになりました。

ようやくイタリアへ着いて、信じられない速さで到着ロビーへ向かったわけですが

そこにいたのは「Welcome!」とどこかで入手したであろう紙に書いて、大手を広げて、しかも満面の笑みで私たちを待つ叔母。

一気に緊張が切れて、放心状態の私。

なんでも、とりあえず乗り換えもすることができて、ナポリに到着。ポケトークがあったおかげで、最低限のコミュニケーションは取れて、貴重品を取られないように寝ないで頑張っていたんだとか。

肝心の携帯電話は、「あ、電源入れてないわ」。

ここまできたら、アッパレ。

もうこの人は日本語しか話せなくても、どこでも生きていけるんじゃないかと思いました()

ちなみにですが、ベッドの上にあったものをショベルカーのようにトランクに詰めてきた叔母が持ってきたものは、スニーカーとパジャマとヨレヨレのTシャツのみ。結婚式に参列する用のドレスは見事に日本に置いてきたので、イタリアで調達しました。

ルッチョには私の家族の面倒を見てもらって、私が付き添いです。最低限のイタリア語しか喋れませんが、私の結婚式なんだと言ったらお店の人たちが、大っ変良くしてくれました。1時間ちょとイタリア人のおばさんたちと悩みに悩んで購入した叔母のドレスは、一生忘れられません。

あー、書いてるだけでドキドキ!

旅のトラブルって心臓に良くないですよね。でも、遠くまで遥々やって来てくれた叔母には感謝です。

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