さて、神父様との面接突破し、晴れて結婚できることになった結婚式当日。
日本での結婚式は、結婚式場でスタッフの方々が一寸の乱れもなくスケジュール通りに動いてくれるので、すべてそこで完結できました。
イタリアでは、反対に手作り感満載!
お花屋さんも義姉が頼んでくれたお店だし、髪の毛も近所の美容院へ行って。そしてメイクも義姉の友達のメイクアップアーティストさんにやってもらいました。カメラマンも、近所の写真屋さん。義父の友達の息子さんという、全てが知り合いで作られた結婚式!
朝6時から美容院へ行って、髪のセットアップをしてもらうところから始まったのですが、途中から外ですごい音が。見ると、台風?!と思うくらい土砂降り!どういうわけだかお皿を抱えて歩いていたおじさんがお店の前で転んで、お皿も粉々に。なんだか不吉な予感。
幸いにも、お店を出るときには雨が病んでくれたので、急いで義姉の家へ。
イタリアの結婚式では、新婦と新郎がそれぞれの家で準備をして、教会で初めて会うので、義姉の家が私の家という設定だったんです。
早速メイクの開始です。「こういう風にしてほしい」とも言うことができず、もうされるがまま(笑)。と、また外では土砂降り!
どういうこと〜!!
ドレスも着て、記念撮影もして外に出ると、雨が上がってる!私の行動を読んでいるのかと思うほど。でも、地面はもちろん濡れているので、車に乗るまでの間にドレスの裾が真っ黒になりました。
遂に教会へ到着。父と一緒に中に入ります。見ると、イギリスから来てくれた友人もちらほら!そして壇上には、面接をしてくれた神父様の他にもう1人の神父様が。実は、ルッチョの友達だそう!まさかお友達に結婚式を執り行ってもらえるとは思いませんでした!
ミサが始まって、参列者が聖書の一部を読むタイミングがあるのですが、義妹の番になった途端、日本語が聞こえてくるではありませんか。しばらくの間、日本語のレッスンを受けていた義妹。なんと、先生にお願いしてお祈りを翻訳をしてもらったんだそう。
それを聞いた私、号泣。そして家族も号泣。(T-T)(←久しぶりに使った 笑)。
なにはともあれ、無事に教会式を終えることができました!みんなで記念撮影をし、私たち2人は撮影タイムに。
イタリアの結婚式では、教会式が終わると参列者は式場に移動するのですが、新郎新婦は街中を移動して写真撮影をします。私たちは、街のシンボルのお城で撮影をしました!普段だったら入れないところにも、この撮影なら入れるのでラッキーでした!
撮影も終わって、式場へ移動。と、また土砂降り!極め付けに、ヒョウが降り始めるではありませんか!夏も間近の南イタリアでヒョウが降るなんて、信じられない!
これまた、式場に私たちが着くと、ヒョウが止むではありませんか。本当に、誰かが私たちの動きに合わせて悪天候のオン・オフボタンを押していたのでは。それくらい、全てがオンタイム。
でも、大事な場面で雨が止んでいたので、ラッキーだったのかな。イタリアでの結婚式は、雨なしでは語れないほど雨とともに過ごした1日でした。まだまだいろんなことがあったけれど、絶対に忘れることができない結婚式です。