こんにちは! Mizuhoです。
「Raz Kids」というサービスをご存知ですか?英語の多読教材で、英語圏の小学校などでも取り入れられているらしいです。そんなRaz Kidsを、この1月から使い始めてみました!
今回はこれまでの我が子の言語遍歴を少し振り返りつつ、Raz Kidsの使用感をお伝えします。
発語が遅くて心配した2〜3歳
我が家はイタリア人夫ルッチョと私、そしてマシューの3人家族。日本で生活しています。
マシューは、日本語・英語・イタリア語を混ぜて育てていたせいか、どの言語でも発語が遅め。3歳目前というときには、まだほとんどが宇宙語でした。
そこで3歳になったあたりから、私は積極的に日本語のみで話しかけるように軌道修正!
それから約半年のうちに、日本語がみるみる上達しました。母語が育って、考えるときに使う言語が定まってきたようです。
3歳半を前に、英語とイタリア語の発語が増えた
「まずは日本語!」と思っていたので、マシューに対して英語・イタリア語を使うのは夫のみ。そんななかで、2022の年末あたりから自然と英語とイタリア語を口にすることが増えてきたのです。
面白いことに、日本語を使うべき人と英語かイタリア語を使うべき人を見分けているよう。
明らかにイタリア人と認識している実家の家族や友人たちにはイタリア語を発しますが、それ以外の人には英語を使って「Hello〜!!」なんて声を積極的にかけています。誰ふり構わず外国人を見かけると挨拶をしているので、ちょっと笑ってしまいます。
例えば家族3人で英語で話しているときに “apple” と言っていても、そのすぐ後に私と話すと「りんご」と言ってたりします。基本は私とはできる限り日本語でコミュニケーションを取ることですが、「言語の使い分けはできるようになっているのかもしれない」と感じたので、少し英語での関わりも増やすことにしました!
Raz-Kidsとは
Raz Kidsは、アメリカでPre-K-6(幼稚園から6年生レベル)を対象にオンライン教材を提供しているLearning A-Zという会社が提供している多読教材です。
収録されている本の数は、なんと400冊以上!
29段階のレベル別で選ぶこともできますし、興味のあるトピックやジャンルから読んでいくこともできます。
パソコンやタブレット・スマホのアプリでアクセス可能です。
我が家では家ではパソコンで使っていますが、「外出中にちょっと読みたい!」というときには私のスマホアプリで使っています。
Raz-Kidsではリスニング・リーディング・読解を身につけられる
Raz Kidsで「多読」をするときには、一番下を除いてすべてのレベルで3つの過程に分けられています。
- Listening(リスニング)
- Reading(リーディング)
- Quiz(理解度チェック)
Listening(リスニング)
リスニングをするときには、システムが該当する文にハイライトをつけながら、音声で読み上げてくれます。その間、子どもは文字を追いつつ挿画を見たりして、理解を深めるのです。
読み上げる音声は、もちろんネイティブ。正確な音を聞きながら読み進めることができるので、耳を育てるのにも役立ちますよね。
ちなみに、マシューは音声にならいながらシャドーイングで音読しています!
Reading(リーディング)
リスニングで内容や音の感覚を掴めたら、今度は自力で読む練習です。ページは自分でめくります。
音の情報が何もないなかでいきなり「読みなさい」と言われても、英語ってスペルの通りに読む単語ばかりではないので、意外と難しいんですよね。
でも先に音で内容を聞いているので、読むハードルが下がるのです。
また、もしも読み方がわからなくなってしまってもクリックすると音声で読み上げてくれます。
基本的に子どもがRaz-Kidsをしているときには横にいるようにしていますが、もし1人で読んでいて詰まってしまったときに、これは嬉しい機能の1つ。「あー!読めない!」と子どもがなってしまっても安心です。
それに加えて、いくつかの語彙には、オプションをクリックするとその意味を説明してくれるポップアップが表示されます。字を読むことに慣れて、意味がわからない言葉が出てきたときには有効な機能ですね!
Quiz(理解度チェック)
本を読むときには、「読んで終わり」にしたらもったいない!ということで、2つ目のレベル「A」からは理解度チェックのクイズが設定されています。
内容を理解しているのかがわかりますし、子どもが考えるクセをつけるきっかけにもなりますね!
それぞれ終わったら”Good Job!!!”
子どもはもちろん大人も、褒められると俄然やる気が出るもの。
Raz-Kidsでは、1つのタスクが終わるたびに“Good Job!”と褒めてくれ、ポイントが付与されます。
そのポイントを貯めるとその後、自分のページ内にいるロボットや部屋をカスタマイズすることができるようになるのです。
こうして明確な「ご褒美」があるので、子どもが「次も!」と喜びながら続けています。
Raz-Kidsの対象は幼稚園〜5年生レベル
Raz-Kidsの対象年齢は幼稚園から5年生レベルです。
5年生といってもアメリカの5年生ですから、1番上のレベルは高め。
諸説ありますが、一説によるとアメリカでは1学年に3,500語を学ぶ必要があるそう。つまり1年生から5年生までの間に17,500語は学ばないといけないわけです。
一番上のレベル(Z2)を見てみると、アンネ・フランクに関する伝記や、「マグナカルタ」に関する歴史についてのトピックなど、興味深いものがたくさん!各ページ、大人が読む洋書のような文字サイズで、挿画などを含めて10ページ以上あり、読み応えがあります。
反対に1番下のレベル(aa)は10ページほどで、各ページに大きめの絵や写真が載っており、それぞれに呼応する文が1文のみ。大体1文に多くても6語程度で、英語を読むことに慣れていない子どもでも取り組みやすくなっています。
Raz-Kidsのサブスクリプション方法は個人購入か共同利用
Raz-Kidsを使うには、
- 個人購入
- 共同利用
の2つの方法があります。
個人購入
Raz-Kidsを個人購入する場合は、年間で128ドルかかります。
(2023年1月時点)
400冊も読めて、月換算で11ドルほどになるのでお得感はありますが、ここで気をつけたいのは外国為替。
円安になると少し高めの値段になってしまいます。少しお得な為替のときに登録できるといいですね!
Raz-Kidsのページにある “Order Now”から登録をし、個人購入することが可能です。
共同購入
Raz-Kidsは学校などの集団でも使うことが想定されているサービスです。そのため、「クラス単位での購入」というサブスクリプション方法があります。
インターネットで「Raz-kids(またはカタカナでラズキッズ) 共同利用 募集」などのキーワードで検索すると、募集の呼びかけを見つかりますよ。
共同利用をするときには費用を分担する形なので、個人購入よりはるかにお得!
私はInstagramでフォローしている方から募集があったので、そちらで共同利用しています。
Raz-kidsではフランス語とスペイン語も学習できる
実はRaz-Kidsでは、フランス語とスペイン語を英語版と同じように学ぶことができます!
英語のマテリアルに比べると数は少ないですが、「こんな言語があるんだ〜」と知るきっかけになるはずです。
一気に複数言語学ぼうとすると混乱してしまう危険性もありますが、もし子どもに興味が出たら嬉しいですよね!
マシューのRaz-Kidsの取り組み方
さて、マシューがRaz-Kidsを使い始めて1ヶ月弱。
このシステムが合っているようで、お気に入りのストーリーをなん度も繰り返し聞いて、いくつかの文章は暗唱できるようになりました!
日本語の絵本でも同じなのですが、マシューは1つ気に入ると気が済むまで何度も何度も読むクセがあるので、なかなか他のタイトルに進めないのが困りごと。
そのため、今はお気に入りを1回読んだら「他のも試して、またこれを読もう!」とお気に入りに戻ってこれることは予告しつつ、ランダムに別の本を選んで読んでみています。
Raz-Kidsのサイトで無料のトライアルができるので、気になった方はぜひ試してみてくださいね!