イギリス大学留学中に滞在先で起こった・よくあるトラブル

こんにちは!

私は2006年から2017年までイギリスの大学に留学し、大学寮・フラット賃貸・ハウスシェアと、一通りの滞在方法を経験してきました。

それぞれいいところがたくさんあったのですが、もちろんトラブルもあり、イギリスならでは…というものも。

そこで今回は、私が経験した滞在先でのトラブルをご紹介します!

目次

ケース1:火災報知器が鳴りやすい

smoke detector

イギリスにいたときによく感じたことが、どの建物も防火扉がたくさんついていること! いたる所に「Fire door Keep shut」と書かれたドアが設置されていました。

例えば私が滞在していた寮では、階段やエレベーターホールからフラットに入るときには必ず防火扉があり、長い廊下にも何枚かありました。あまりの多さから、「火事に敏感なんだな〜」くらいに最初は思っていたのですが、大学寮に住んでみてその認識は一変!

それというのも、火災報知器が鳴って外に避難しなければいけない回数がとっても多かったのです。

最近ではIHコンロを設置しているところも増えてきましたが、多くの場合は「電気コンロ」。「火」というより「熱」で調理することの方が多いので、「火が出る」というより「煙が出る」ことが多いです。

そしてその煙に対して、火災報知器がなんとも敏感! 週に1回は必ず火災報知器が鳴って、寮にいるメンバー全員が外に出ることを余儀なくされます。

だんだん慣れてきて真夜中に鳴ると「いつものね」と避難さえしなくなったものですが、それだけ鳴る回数は多かったです。そのため、少しでも揚げ物などをして煙が出始めたら、すかさず窓を開けて火災報知器が鳴らないように気をつけるようにしていました。

ケース2:シャワーや水道管が詰まる

shower

これは私が住んでいたバース(Bath)ならではの話ですが、イギリスの水は日本に比べて硬水です。電気ケトルは使っていると白い塊が浮いてくるほど石灰(limescale:ライムスケール)が多く、たまにそれを剥がすdeescale(直訳で水垢を落とすこと)が必要になります。

バースはBath stone(バース ストーン)と呼ばれる地盤を持ち、建物もこのバースストーンでできています。バースストーンはハチミツ色で、このために街全体が世界遺産として認められるほど美しいのです。

ただ、このバースストーンの主な成分は石灰。つまりバースの地域の水道水も石灰の分量がとても多いわけです。

フラットに1人暮らしをしていた8年間、この石灰が管に詰まるせいでシャワーが使えなくなることが3回ありました。1回目はいきなり水が出なくなったのでパニックでしたが、2回目、3回目ともなるとお手のもの。

でも、すぐに業者を呼んでも部品が足りないなどで毎回1週間シャワーはできませんでした。そんなときは、近所に住む友人の家にシャワーを借りに行ったり、ジムのシャワーを使いに行ったものです。

バース以外の地域でもイギリスは全土的に硬水で、ライムスケールが溜まりやすいので初めて経験するとびっくりすることの1つかもしれません。

ケース3:寒くて窓に目張り

window

バースとロンドンで住んでいたフラットどちらもそうだったのですが、窓は木枠でできていました。特にバースで住んでいたフラットは、100年以上昔の絵にも残っているほど古い建物です。

古き良きイギリスらしく趣があったのはいいのですが、木でできているぶん腐ることが多発!何せ雨の多い国です。ペンキで塗られていても、外にさらされている窓に雨があたります。そしてCentral heating(セントラルヒーティング)*で部屋を温めるのはいいのですが、その分結露が生じてしまいます。そうすると、どんどん窓枠が腐ってボロボロ取れていくのです。

*セントラルヒーティング:ボイラーで温めた水を物件のなかの部屋にまわし、各部屋のラジエーター(暖房機から放熱する暖の取り方。

あまりに腐って落ちてしまった部分が大きくて、窓が閉まっているのに虫が入ってくることもあるくらい。ラジエーターの近くにいればいいのですが、窓の近くは極寒です!

そのためホームセンターで隙間を埋める材料を買ってきて、目張りをすることが毎年冬の恒例行事でした。

最近ではアルミサッシの窓も増えてきましたが、まだまだこのような窓をがある物件は少なくないはずです。

ケース4:エレベーターが壊れやすい

先述の通り、バースではとても古い建物に住んでいました。そこにあったのは、映画で見るような格子を引いてからボタンを押すタイプのもの。

私は2階に住んでいたのであまり被害は被りませんでしたが、何回か止まっているのを目にしました。そのうちの1回は、なかにご近所さんが閉じ込められていて、「Can you ask for help?」なんて言われることも。

ロンドンのフラットについていたエレベーターはこれに比べて新しく、自動で開閉するものでしたが、こちらも壊れやすかったです。結局使えずに階段を昇り降りすることが多々ありました。

自分が乗っているときに止まらないように、念じながら乗っていたのも今となってはいい思い出です。

思い返せば笑えるトラブルたち

いかがでしたか?

イギリスで生活したことのある人なら、「あるある」となる話がまだたくさんあるでしょう。

でもそれも、日本に帰ってきて思い返してみれば、いい思い出です。もしまたイギリスに行けることがあれば、当時の不便さをあえて楽しみたいと思います。

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