カルタと言えば、お正月。今となっては懐かしい福笑いや羽子板など、お正月の定番遊びとして親しまれてきましたよね。
そのカルタ、気づかないうちにとっても進化して、お正月に遊ぶだけではもったいない優れものになっていました!
今回は、未就学の幼児におすすめのカルタと、我が子に見えたその効果について検証・解説します!
カルタの起源
昔ながらの遊びであるカルタ。その語源はポルトガル語にあります。ポルトガル語と、実はイタリア語でも、カードのことを carta (カルタ)と呼ぶのです。ちなみに、トランプもカードなので carta ですが、複数枚あるので le carte(レ カルテ)とイタリア語では呼ばれます。
ポルトガルと日本の友好関係は、室町時代までさかのぼりますが、その前にすでにカルタのような遊びは日本に存在したそう。
ひな祭りの時期に食べられるハマグリの殻に2枚ずつ絵を書いて遊ぶ、「貝合わせ」という遊びです。
名前こそ外国から持ち込まれたものですが、カルタは日本文化に古くから親しまれてきたことがわかりますね!
カルタを取り入れたきっかけ
SNSや書店などでさまざまなカルタがあるのは目にしていたのですが、我が家は通っている知育教室の宿題として取り入れ始めました。
まだひらがなを読むこともおぼつかない3歳半。それなのに息子がはじめて触れたかるたは「漢字かるた」です!
3歳過ぎから少しずつ文字に興味を持ち始め、家にある50音表を指さしては「あいうえお」を口にしていました。
でも自分で声に出している音と、指さしている音が違うことがほとんど。「ひらがなっぽい」ことは認識しているけれど、形と音がまたマッチしていない状態です。
まだひらがなが定着していない状態なのに漢字?!」
と心配になったのですが、そんな心配はなんのその、これがヒット!自分から「漢字カードやろうよ!」と言ってくるほど、ハマっています。
我が家が使っているのはお教室のものなのでここには載せませんが、市販のものだとこちらのかるたと非常に似ています。
読み札に書かれているのは、漢字をイメージしやすいイラストと文言。取り札には象形文字と漢字が1つずつと読み方が書かれています。
2つ目に取り入れたのは「あいうえお」カルタ
漢字かるたへの食いつきが良かったので、「あいうえお」かるたも取り入れて遊ぶようになりました。購入したのは、絵本作家のいもとようこさんのイラストが描かれている「あいうえおかるた」です。
私自身が子どもの頃から活躍されている、いもとようこさん。作品を見ていると、親も一緒になんだか心がほっこりします。
取り札に書かれているのは、読み札に書かれている文章にあったイラストと、ひらがな1文字です。そのため、最初はひらがなが読めなくても札に書かれている絵を見れば小さい子どもでも取ることができますよ。
我が家のカルタの遊び方
漢字とひらがなのカルタ両方とも、本来のカルタのような遊び方ではまだ遊んでいません。
最初は覚えて欲しいことが書かれている札を3枚、子どもの前に置いて、対になっている読み札を読んでいきます。
漢字の場合は読み札にイラストも書かれているので、読み終わったら取り札の横に示して、「これとこれが同じだね」とイメージで頭に入るようにしました。
少し覚えられたら、今度は5〜8枚ほど取り札を子どもの前に並べて、読み札を読んでいきます。
数が多すぎると見つけるのに時間がかかって自信を無くしそうなので、まずは少なめから、少しずつ数を増やしていく作戦です。
漢字は1週間に5文字くらいのペースで増やしていっています。ひらがなは3文字ずつくらい。ひらがなって一見簡単そうに見えるけれど、漢字の方がイメージと紐付けて覚えやすいので漢字を先行してやっている形です。
これが良かったのか、どんどん覚えていっているし、楽しそうに「これわかるよ〜!」と教えてくれるようになりました!
ただ、街中にある看板などでは漢字の字体が異なるからか、なかなか「あ!知ってる!」とならないので、まだ道のりは遠そう。それに対して、知っているひらがなは街中で見つけやすいようです。
子どもって不思議ですね。
就学前に取り入れたいカルタ
まずは基本のひらがな・カタカナと、このまま漢字カルタ(100文字分)をマスターできたら、次に取り入れていきたいと思っているカルタがいくつかあります。
小学生のうちに覚えておくといいことカルタ
以前モンテッソーリの教室に短期間通っていたのですが、そこの先生がオススメしてくれたカルタがこちらです。
小学校で習うことって、人生で必要な知識の基礎となる部分ですよね。土台が疎かになれば、そのうえに知識を積み重ねようにもうまくいかなくなってしまいます。
そんな基礎を17ジャンル、624項目にもわたって網羅したかるたが、「小学生のうちに覚えておくといいことカルタ」なのです!
自動で読み上げる機械が入っており、日本語はもちろん英語でも札を読み上げてくれます。実際に見せてもらったのですが、「すごい」の一言!
暗記ばかりの学習に疑問はありますが、絶対に覚えておかなければいけない、または覚えておいた方がいいことはあるわけで、それを楽しみながらゲーム感覚でできるなんて子どもにも大人にもピッタリです。
歌って覚える ゴロゴロイメージ都道府県
こちらはさまざまな教材を提供している七田式から出ている、DVDとカルタのセット。
47都道府県について、県の形をユーモラスなイラストで表しており、また楽しい歌で覚えやすくしているそう。
以下がサンプルの歌で、北海道と東北地方編です。車の移動中などに聞いても楽しそう!
歌って覚える ゴロゴロイメージ 世界の国
こちらも七田式の同シリーズで、世界の国を覚えるバージョンです。
こちらも遊びながら覚えられたら楽しそうですね!イタリアにルーツがあるわけですから、世界のこともちゃんと知っていて欲しいという思いもあります。
いろいろな国・文化があることを知ると世界が広がるので、少しずつ教えていきたいところです!
カルタで楽しみながら学びのきっかけに
まさか自分の子どもがハマるなんて思いもしなかったカルタ。
昔は純粋にゲームとして楽しんでいましたが、今はさまざまなカルタが、遊びながら学ぶこともできるツールとして進化していることがわかりましたね!
カルタをきっかけに、知識の基礎として知っておきたいことはこれからも遊びを通して、楽しみながら知る機会を作っていきたいと考えています。