留学中のアルバイト:イギリスの場合

高校卒業後すぐ、イギリスへ留学した私。

高校1年生の時にはアメリカも考えていたのですが、後々惚れ込んだイギリスに渡航することになりました。

もちろん、私の周りで留学をした友人たちは、大多数がアメリカへ行ったので、イギリスを選ぶ人は稀だったように思います。

さて、アメリカへ行った多くの友達と私とで決定的に違ったことがひとつあります。

それは、アルバイトをしたこと!

今回は、なぜアメリカ留学ではアルバイトをしないのか、そして私がイギリスで働いたことで感じたメリットについてみてみようと思います。

 

 

目次

アメリカとイギリスの学生の就労制限

アメリカ

 

アメリカの場合、学生ビザで入国した人は、ターム中は大学のキャンパスで週20時間を上限に働くことが認められます(On-campus employment)

キャンパス内でできる仕事といえば、カフェや売店の店員、あとはチューターなど。

「なんだ、働けるんだ!」と思うかもしれませんが、現地の学生も学内のバイトに応募するので、競争率が意外と高いそう。

アメリカに行った友人たちでバイトをしている人がいなかったのには、こういう理由があったみたいです。

 

イギリス

 

イギリスの場合も週に上限20時間で働けるという制限があります。しかし、場所については制限がなく、学内でも学外でもどこでも働くことができます。

大体カフェやお店で働くことが多いですね。バイト先に制限がないためか、そんなに競争率は高くありませんでした。

 

 

アルバイトの応募の手順は?

私は運良く大学のキャンパス内でバイトをすることができました。(もともとお付き合いしてた人に誘われて、興味本位で応募。)

バイト先は学生組合(Student’s Union)にあるカフェ。イギリス国内でよく見かけるCosta Coffeeの学内チェーンでのバリスタの仕事でした。

 

バイト先探し

バイトの募集が出ていたのは、学生組合のウェブサイト。このページには、学内のみならず学外も含めて、学生向けの仕事が掲載されていました。ここに載っているだけで、学生に優しいということがわかるので、バイト先を探している場合はまずこちらを見てみるといいでしょう。

 

履歴書作成

バイトに応募する時に必要なのがCV(Curriculum Vitale)。履歴書ですね。履歴書なんて書くのは初めてだし、しかも英語で!とっても不安でした。

CVについてはインターネットで例を探せばたくさん出てきますし、多くの場合は大学の就職課のウェブサイトに書き方の説明が載っています。これをもとに履歴書を書いてみて、友達など周りの人に一回見てもらうといいですよ。

添削してもらった履歴書を、今度はメールで送ります。学生とはいえ仕事の応募なので、ビジネスライクなメールを書かなければいけません。俗に言う、「ビジネスメール」ですね。

これも、今となってはインターネットに山のように書き方が載っています。肩肘張らず、雛形に合わせて書いていけば、大丈夫!私も送信ボタンを押す時にはとっても緊張しましたが、勇気を出してポチッとしたのを覚えています。

 

いよいよ面接!

私の心配をよそに、メールの返信が来て、面接を!とのこと。英語で面接なんてどうすればいいのかわかりません。

バイトに応募をしたときは、イギリス留学も2年目で、英語には慣れているはずでした。でも、仲のいい友達の英語は理解できるものの、初対面の人の英語を理解するには少し時間を要するレベル。この状態で面接をするのは、とっても無謀に思いました。

新学期前のほとんど人がいない大学。その中にあるバーの一席で面接でした。大学という環境のせいもあってか、なんだか和やかムード。一通り、当たり障りない質疑応答をして、15分ほどで終了しました。そして、家に帰ってパソコンを開いたら、もう合格のメールが!晴れてバイト合格となりました!

 

 

バイト開始!

新学期が始まる前に、まずはトレーニングから。バイトリーダーは2年上の先輩だったのですが、北部出身&歯の間に隙間だらけ&声が低すぎて、何を言っているのかさっぱり

初めてのシフトは2日後にあるオープンキャンパスということで、この日のうちになるべく習得しなければいけないという、プレッシャー付き。もう一人一緒に入ったイギリス人の女の子と四苦八苦してなんとか叩き込みました。

これで「バリスタ」って呼んでいいの?というレベルでしたが、すぐにオープンキャンパス当日。イギリス中、いや、世界中からやってきた家族連れのオーダーを聞いて、慣れない飲み物を作って怒涛の一日です。シフト終わりには、完全燃焼。魂が抜けた状態で帰りました(笑)。

 

 

イギリス留学中にアルバイトをしたメリット

英語力が格段にアップ

オープンキャンパスに限らず、大学にはありとあらゆる場所から教授や講師、スタッフに学生たちがいました。12限目が始まる前はもちろん行列になるので、的確にオーダーを聞きつつ手早くドリンクを作ることが必要。常にハイスピードのリスニングテストを受けている気分です。

でも、このおかげでコミュニケーション力が飛躍的に伸びました。アルバイト開始前の「完璧な英語が話せないから恥ずかしい」と思っていた私はどこへやら。「はい次!あなたは今日もスモールラテね!」なんて、とてもハキハキ話すようになりました。

 

 

学内だと、学業優先にしてもらえる

大学内のアルバイトですから、学業に支障がないようにシフトが組めます。課題提出の締め切りなど、切羽詰まった時にもとても融通がききました。もちろんイギリスには留学をしに行ったわけで、お金を作りに行ったわけではないので、こうして柔軟に対応してくれるのはとても助かりました。

 

 

友達・知り合いが一気に増える

バイトをしていたカフェは、学生組合の一部。そのほかには、バーやサンドイッチ屋さんなどが入っていました。人が足りない時にはサンドイッチ屋さんのヘルプに呼ばれたり、こちらが人手不足の場合はバーから人が来てくれたり。おかげで、友達がたくさんできました。

東アジアの人って、同じ国の人で集まりがちなところがあると思うんですが、バイトのおかげでいろんな国籍の友達ができたのは、何にも変えがたい財産です。

また、週に何日か働いていると常連さんと顔馴染みになります。学生だけでなく教授など、よく話すようになると、自分とはかけ離れている世界のことが知れて、楽しい!シフト以外でも、キャンパス内で会えば手を振り合ったり、なかなかいいキャンパスライフになったと思います。

そしてその常連さんの一人がルッチョ!人生何があるかわかりません。このバイトをしていなかったら、巡り会うこともなかったと思います。何せ、彼は工学部の博士課程、私は社会政策の学部生ですからね!

 

 

留学中のアルバイト、悪くはないかも?

私の経験談ですが、たとえ短期間でも現地で働くことは、プラスになるのではないでしょうか。一通り「雇用」というプロセスを体験できる上に、仕事を通して得られるものは大きいと思います。

そうは言っても、まずは学業優先!一番大事なものにしわ寄せが来ないように、トライしてみてくださいね。

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