初めてのイギリス生活。
文化がまったく異なる国で、やっていけるのか不安と思う人も少なくないでしょう。
特に最初に持っていく持ち物は、何が必要なのかわからないので困ることNo.1かもしれませんね!
私がいよいよイギリスに出発した日、荷物はなんと合計で97kgありました!
スーツケース3つでこの重さです。超過料金を払うことになってしまいましたが、現地に何があって何がないのかがわからないので、安心材料として持っていくことに。
今となっては笑ってしまいますが、当時は留学が楽しみだった反面、生活必需品など揃うのか、とても不安だった覚えがあります。
そこで今回は、11年間のイギリス生活で「これがあって良かった!」と思ったもの、「持っていかなくてもよかった」ものをピックアップします。
オススメの持ち物
ここではイギリス生活をするにあたってオススメの持ち物を紹介します。
結論を先に言ってしまえば、必要なものは現地でどうにでも調達できるのですが、「あるといい」ものをここではリストアップしますね。
1:電子レンジ炊飯器
長いこと1人で生活していると、だんだん料理をすることさえ面倒くさくなってしまうもの。それでもお米だけは必ずストックして、「簡単に済ませたいな〜」というときには目玉焼きとご飯だったり、おにぎりにして食べたりしたいですよね。
そんなときにオススメなのが、電子レンジ炊飯器!
この電子レンジ炊飯器、持っていかなくてもお鍋でお米を炊けば十分と思うかもしれません。でも、そのお鍋を調理に使いたいということが度々あったのです。調理している間に電子レンジに入れておけばお米が炊けるうえ、そのほかにも蒸し料理に活用することもできて、とても重宝しました!
私が持って行ったものはもうあまり販売されていないようですが、いろいろなタイプがあるのでご自分に合ったものを見つけてみてくださいね。
ちなみに、ふりかけも日本から持っていくのをおすすめします!特に最近私が推しているのは丸美屋の「混ぜ込みわかめ」シリーズ。この前もイギリスから一時帰国していた友人にオススメしたところなのですが、少量で混ぜご飯ができる優れものです。いろいろな味があるので選ぶのも楽しいですね!
2:サランラップ
サランラップは、多くの渡英する人たちが日本から持っていくものNo1かもしれません。
それというのも、イギリスで売っているサランラップが切れにくいのです……。しかもなかなか芯から取ることができなくて、イライラしがち!その点、日本のサランラップは綺麗に剥がれて切れるのです。なんの違いなのかはわかりませんが、使い勝手が格段に良いです。
また、サランラップ自体は持っていかないにしても、サランラップケースを1つ持っていくとイギリスのものでも使い心地が良くなるかもしれません。よく無印良品のサランラップケースをイギリスに持って行っている人がいましたよ。
3:歯ブラシ
「歯ブラシなんてどこでも売ってるでしょ」
そんな声が聞こえてきそうですが、日本の歯ブラシがオススメです。
海外で入手できる歯ブラシは、どれもブラシのサイズが大きめ。しかも硬い!
私自身、帰国時に歯科検診に行くと「奥が磨けてない」と毎回のように言われていました。
これは、ブラシが大きすぎて奥まで届いていないため。そこまで場所を取るものでもなので、日本から持っていくといいですよ。
【日本を出発する前には必ず歯のチェックをしておきましょう】
イギリスには国営の保健機関であるNHS(National Health Service)が管轄している歯科医院と、プライベートのものがあります。前者は安価なものの予約が混み合っており、なかなか診察してもらえない可能性も。それに対して後者はプライベートということもあり非常に高価です。どちらにしろ日本ほど気軽に治療ができないので、日本にいる間にメンテナンスしておくと安心です。
4:お茶パック
100円均一などで売っている、空のお茶パックです。
イギリスは紅茶の本場ですから、さまざまなお茶が手に入ります。もちろん、緑茶をはじめとしたアジアのお茶も難なく見つけることができるはずです。
お茶なら普通はティーポットを使って煎れれいばいいのですが、独り身で滞在していると、そこまで持ち物を増やしたくないもの。しかしこれならティーポットを持たずともお茶を楽しめます。それに出汁を取ったりするのにも役立つので、持っておくと意外と役立ちますよ!
現地購入でいいもの
実際のところ、炊飯器とお茶パック以外は現地でも購入できます。歯ブラシなどはやはり日本のものの方が繊細に作られているので、日本人の口に合っていてオススメですが、現地で手に入らないわけではありません。
特に最初に渡航したときに持っていったものの、その後現地調達に切り替えたものは以下です。
シャンプー・コンディショナー
いつもお気に入りのシャンプーやコンディショナー。できることなら国が変わっても使い続けたいですよね。
しかし残念ながら、日本の洗髪料をイギリスで使うと思った通りの仕上がりにならない可能性が高いです。
これには水の性質が関係しています。
日本の水は軟水で、イギリスの多くの地域の水は硬水です。日本で販売されているシャンプー・コンディショナーは、日本で使いやすいように開発しているので、硬水のイギリスで使ってもなかなか泡立ちません。
お気に入りのシャンプー・コンディショナーを手放すのは悲しいですが、現地で新たなお気に入りを見つけるといいですよ。
生理用品
女性だとやはり気になるのが「生理用品」。
ずっと肌が当たる場所だし、肌触りもそれぞれ好みがありますよね。日本の製品にはとてもさらさらで心地よい肌触りのものが多いですが、イギリスではどうでしょう。
海外のものって、粗悪で肌触りが悪くって……というイメージがありますが、近年はかなり改善されたと思います。それこそ2000年代は「これは使う気になれない」というものが多かったですが、どんどん肌触りのいい物が増えました。そのため、現地で揃えても困ることはないでしょう。
また、今は月経カップや吸水ショーツなど、フェムテック商品を使う人も増えましたね。これらはそもそも海外の製品も多いので、あまり日本との違いを気にする必要がないかもしれません。
調味料
しばらくは現地の食べ物を楽しめても、たまには自国の食事が恋しくなるもの。
そんなときには自炊をすることになるかと思いますが、一般的に日本の家庭で使う調味料も、ほとんどイギリスで手に入るようになりました。先述のふりかけなどは現地だと種類が少ないのでお気に入りを持っていってもいいかもしれませんが、醤油や味噌、みりんなどは少し値が張るものの現地で手に入ります。
最近では日本食ブームのおかげか、普通のスーパーTesco、Sainsuburys,、Waitroseなどでもパン粉が Panko として、梅肉が Plum sauce として売り出されているほど!日本食を手にいれるハードルはかなり低くなりました。
イギリスで日本製品を購入できるお店
JAPAN CENTRE
「JAPAN CENTRE」はロンドンの中心、レスタースクエアをはじめ4店舗を展開する老舗日本食スーパー。
中に一歩踏み入れると、もうそこは日本!イギリスにいることを若干忘れるくらい、日本感が漂います。
値段は張りますが、イギリスで生活していて気づく「日本にあって便利だったもの」など、食品に限らずさまざまなものが購入可能です。
オンラインでオーダーすることもできるので、ロンドン近郊にお住まいでない方も利用できますよ!
らいすわいんショップ Rice Wine Shop
JAPAN CENTREと並び、イギリスで日本食材といえば「らいすわいんショップ」です!
こちらはピカデリーサーカスに店舗があります。もちろん、オンラインでもショッピング可能です。
JAPAN CENTREと比べると少しだけお手頃な印象があります。
近隣のアジア系スーパー
アジア系の食材を扱うお店には日本のものが置いてある可能性が高いです。
私はバースに住んでいる時代は近所のタイスーパーで、ロンドンでは隣駅の中華系スーパーで食材を購入していました。
調味料などはオンラインで取り寄せてもいいですが、アジア料理ならではの白菜、ごぼうなどの野菜はやはり調理する日に調達したいですよね。そんな時にこういったスーパーは便利です。
一度ごぼうがどうしても食べたくて一本丸々買って地下鉄に乗り、不思議な目で周りから見られたのもいい思い出です。
また、特に韓国系のスーパーなら、食べ物が似ているので日本食材を見つけられるでしょう。例えばOseyoという韓国系スーパーは、ロンドン市内にいくつか店舗があるので覗いてみるといいですよ。